CROSSTALK-03

技術者として働く若⼿社員は、どのような環境で働き、どのように成⻑しているのでしょうか。
プリンターやLED照明などで使われている「スイッチング電源」の設計をしている
電子機器事業部で活躍している若手技術者と、部を統括する管理職とのクロストークから探ります。

MEMBER

  • A.M 電子機器事業部
    技術部長
  • K.O 2016年入社
    電子機器事業部 技術部
  • Y.M 2021年入社
    電子機器事業部 技術部

THEME-01

A.M

まずはふたりが、四変テックに入社したきっかけを教えてください。

K.O

僕は工業高校の電気科を卒業していて、もの作りに興味があったこと、高校の先生からおすすめされたことがきっかけで、四変テックで働きたいと思うようになりました。

Y.M

僕は高専で電子回路や電気回路をメインに勉強していたので、電子機器関係の仕事に就きたいと考えていました。そんななか、四変テックが作った電源が有名メーカーのプリンターや自動販売機に使われていることを知り、自分が作ったものが市場に出るのはおもしろそうだ、やりがいになりそうだと感じて入社を志望しました。在学中にはインターンシップにも参加しましたが、会社の雰囲気が良かったことも印象的で。地元で就職したかったので、ここしかないと思いました。

A.M

K.Oくんは、入社して初めてプログラミングに携わったんだよね?

K.O

そうです。電子機器に組み込むソフトウェアを作る担当になったのですが、高校ではプログラミングを一切やっていなかったので、最初は不安しかありませんでした。だけど一年目のころは教育にしっかりと時間を充ててくれたので、スムーズに業務に移ることができました。実務を担当している先輩の下につき、先輩の仕事を見て知識を積み上げていきました。Y.Mくんは、もともと電子・電気回路を学んでいたから、入社後に不安はなかった?

Y.M

それが、そうでもなかったんです。最初に任されたのが、完成した製品を市場に出しても問題ないかどうかをチェックする「評価業務」だったんですけど、すでに回路が組まれた状態の電源をどう評価すればいいのか、電子・電気回路の知識があってもわからなくて。先輩に逐一質問して、最初は手取り足取り教えてもらいました。直属の上司が忙しいときはほかの上司が代わりに親切に教えてくれたり、難しい説明をするときにはわかりやすいようにホワイトボードを使ってくれたりして、とても親身になって教えてくれました。

THEME-02

K.O

僕もY.Mくんも、先輩にすごく助けられているよね。僕は四変テックの、人間関係が良くて働きやすいところに魅力を感じていて。僕の報告漏れが原因でミスが発生したときにはもちろん怒られるけれど、「どの段階からミスが発生していたのか、ちょっと作業を遡ってみようよ」と一緒に振り返ってくれる。本当にありがたいです。

Y.M

失敗したときに頭ごなしに叱りつけられるようなことがあると、委縮してしまって次の一歩が踏み出せなくなりますけれど、四変テックでそんなことは一切ないですよね。問題解決に向けて伴走してくれる先輩ばかりです。

K.O

電子機器事業部は、先輩と若手が二人一組でチームになって働いていますけど、これって他の部署ではやっていないんですよね?

A.M

そう。電子機器の業界って、世の中の変化に合わせてお客様の要望も変わっていくから、新しいことに常にチャレンジしていかなければならない。言い換えると、知識をどんどん増やしていかなければならないんだよね。バックボーンがない若手に、いきなり「仕事をして」と言ってもできないので、先輩が新人に知識をしっかりと教えられる体制をということでチーム制を導入しました。ふたりは、チーム制で働いてみてどう?

K.O

わからないことがあったらすぐに先輩に質問できるので、仕事がしやすいです。

Y.M

お互いをフォローし合うことができるので、業務の滞りがなくなっているなと感じます。上司が育休で一ヶ月間休んだときも、製品の資料を共有していたおかげで、僕が上司の代わりに動くことができました。

K.O

それに関連して、お休みを取りたいときに、業務を代わっていただけやすいところも魅力に感じています。ワークライフバランスが取れるのも、チーム制のメリットではないでしょうか。プライベートが充実していると、仕事もますますがんばれますからね。

THEME-03

A.M

ふたりがこれまでに自分の成長を感じたのは、どんなときだった?

K.O

お客様のご要望に合わせて毎回ソフトウェアの内容を変えるのですが、それまで考えつかなかった応用を利かせられたり、新しい案を自分から出せたりしたときに成長を感じました。それまでに身につけた知識が、自分の中にちゃんと落とし込めていることを実感しました。

A.M

そのために何か工夫はしたの?

K.O

身につけた知識を、どんどん使うようにしていました。ソフトは自分が組んだ通りにしか動かないので、どういう目的なのか、どういう動かし方をしたいのかなど、自分で考えた筋書きをひたすら書き起こしましたね。頭の中で考えるだけでなく、実際に手を動かしたことで知識が定着していったのだと思います。

Y.M

新規の案件がきたとき、資料を見ながらどういう回路にするかを決める「検討会」を行うのですが、一年目二年目のときは、内容が全然わからなくて。「この部品は、ここについているんだ」ぐらいの理解だったんですけど、三年目四年目になると「この仕様だったら、これぐらいの容量の部品が必要だな」と見当がつくようになりました。この仕事って、頭を動かさずに手を動かすだけでも形になるっちゃなりますが、それだと設計不良が出てしまう。常に自分の頭で考えることを止めなかったことで、成長できたと思います。部長は、僕たちを見ていて「成長した」と感じますか?

A.M

それはもう、感じるよ。技術職ってクリエイティブなところがあるから、教科書なんてあってないようなもの。結局は、自分で考えて動かないとダメなんだけど、ふたりはそれができている。だって、君たちが携わった製品が、実際に世の中に出ているわけだから。それが何よりの成長の証だよね。

THEME-04

A.M

では最後に、ふたりの今後の目標を聞かせてください。

K.O

部長みたいに頼りがいがある技術者になりたいです。圧巻の知識量ですし、どんなときも親身になって相談に乗ってくださる。仕事以外のコミュニケーションもたくさんとってくださいますし、僕は部長と話をする時間が大好きです。

A.M

なんだか照れるなあ。K.Oくんとの会話は、雑談ばっかりだけどね。

K.O

いやいや、それがいいんですよ。ざっくばらんに話せる間柄だからこそ、仕事で何かあったときにもすぐに報告と相談ができます。雑談の時間も大事だと僕は思っています。

Y.M

僕も、二十年後に部長みたいな技術者になっていたいです。そのためには人よりも多く業務をこなして早く成長することが必要だと思うので、今よりも作業効率を上げ、自分の勉強の時間を作ったり、先輩の業務を手伝ったりしたいです。

A.M

ちょっとちょっと、そんなに私を褒めても何も出てこないよ(笑)。Y.Mくんのように、向上心のある若手がいることを本当に心強く思っているんだけど、同時にがんばりすぎないか心配でもあって。電子機器のアナログ設計って、デジタルと違って数式であらわすことができないことがいっぱい起こるから、一人前になるまでにとにかく時間がかかる。三年目でやっと意味がわかって、五年目で大体の設計ができるようになって、十年目でようやく一人前になれる、そんな世界。毎日110%でがんばりすぎると、途中で息切れして結局良いものが作れなくなってしまうから、101%くらいでやってほしいと思います。たとえ101%でも、それが何十年と積み重なるとすごい数値になるでしょう?周りの人の力も借りながら、少しずつ、根気強くやっていってね。

Y.M

ありがとうございます。

K.O

部長は、若手にどんなことを期待していますか?

A.M

何事にも挑戦してほしい。そしてたくさん失敗してほしいです。だって失敗って、若いうちしかできないから。私みたいな年齢で失敗すると、めちゃくちゃ怒られるからね(笑)。若手が失敗したときに責任を取るのが私たち上司の仕事なので、自分を信じてどんどん挑戦してほしいです。

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